おしゃれな小説10選。幻想的な表現に息をのむ、マイナーな作品を紹介。

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おしゃれな小説のおすすめをご紹介している記事です。

別世界を見ているような幻想的な表現、美しい響きの言葉の数々…。

筆者の独断と偏見で選んだ、世界観に浸りたいときに最適な、ちょっとマイナーな10作品をご紹介します。

あらすじ・筆者のひとこと感想を参考に、ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。

本記事がおすすめな人
  • 読書が好きな人
  • 表現や言葉の美しさに浸りたい人
  • 幻想的な世界観に癒されたい人
  • あまり知られていないマイナーな小説を探す人
  • じっくりと読書をしたい人

「短時間でも楽しめる作品を知りたい!」という人は以下の記事もおすすめですよ。

さっそく「おしゃれな小説」をみていきましょう。

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おしゃれな小説 おすすめ10選

以下からは、筆者が選んだ、おしゃれでちょっとマイナーな小説をご紹介していきます。

マイナーとはいつつ、詩的で幻想的な作品ばかりですよ!

地球にちりばめられて /多和田葉子

あらすじ

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukuは、大陸で生き抜くため、独自の言語(パンスカ)を作り出した。

テレビに出演したHirukuを観て、言語学を研究する青年クヌートは放送局に電話をかける。意気投合したふたりは、世界のどこかにいるはずの、自分と同じ言語を話す者を探す旅に出る。

(文庫本あらすじより抜粋)

言葉に対する感受性の高さが透けて見える、不思議な読み心地の作品です。まるでアート作品を見ているような気持ちにさせられます。

ストーリーもとても興味深く、「こんな世界がこれから来るのでは?」と思ってしまいます。

西瓜糖の日々 /リチャードブローティガン

あらすじ

コミューン的な場所、アイデスと<忘れられた世界>、そして私たちとおんなじ言葉で話すことができる虎たち。西瓜糖の甘くて残酷な世界が夢見る幸福とは何だろうか…。

澄明で静かな西瓜糖の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映して若者たちを熱狂させた詩的幻想小説。                       

(文庫本あらすじより抜粋)

幻想的で謎めいた世界で繰り広げられるファンタジー小説です。

読んでいると、夢の中にいるような感覚になって、淡く静謐な世界観に閉じ込められるような気がします。

白昼夢の森の少女 /恒川光太郎

あらすじ

異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。

巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)。

この作家の想像力に限界は無い。恐怖と歓喜、自由と哀切―小説の魅力が詰まった傑作短編集。文庫書き下ろしの掌編「ある春の目隠し」も特別収録!

(あらすじより抜粋)

短編集ですが、どの作品も共通して幻想的で、少し怖くて、スルスルと惹きこまれてしまいます。

筆者がとくに好きだった作品は、「白昼夢の森の少女」。想像すると怖い環境下なのに、主人公の気持ちは明るい。一緒に夢を見ているような没入感があります。

ラピスラズリ /山尾悠子

あらすじ

「閑日」/ 秋、冬眠者の館の棟開きの日。人形を届けに来た荷運びと使用人、冬眠者、ゴーストが絡み合い、引き起こされた騒動の顛末。 

(文庫本あらすじより抜粋)  

表紙を開けば、別の世界が広がっている。そんな独立した世界観に魅了される小説です。

幻想的ながらも幾何学的な文章が、想像力を掻き立てます。晩秋~冬にかけてのうつろいゆく季節にひたることもできますよ。

ジューシーってなんですか /山崎ナオコーラ

あらすじ

25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている。

恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑い合う。仕事を詩的に描いた著者初の”職場小説”。

平等とは何かを問う「ああ懐かしの肌色クレヨン」も収録。

(文庫本あらすじより抜粋)

仕事を頑張る人間関係メインのストーリーでありながら、所々出てくる詩的な表現がおしゃれで、思わず息をのみます。

1冊でいろいろな味を楽しめる小説だと思います。

みがわり/ 青山七恵

あらすじ

ファンを名乗る主婦から、亡くなった姉の伝記執筆を依頼された新人作家の律。その姉は生前の姿形が律と瓜二つだったという。

取材のために主婦の自宅を訪れると、娘は驚愕の表情を浮かべ、夫は意味ありげに見つめてきた。伝記を書き進めるうち、依頼主の企みに気づいた律。姉は本当に死んだのか―?孤独な姉妹の、時を超えた愛の物語。

(あらすじより抜粋)

脳内で物語を構成する作家さんだからこその、風景の切り取り方・幻想的な描写に引き込まれます。

語り手のカジュアルで軽やかな文章は、人物像が透けてみえるよう。

思ってもみなかった意外なストーリー展開も大変面白く、もう一度読み返したくなる一冊ですよ!

余白の愛 /小川洋子

あらすじ

耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者のY。その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものとは…。

記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する、幻想的でロマンティックな長編。瑞々しさと完成された美をあわせもつ初期の傑作。

(文庫本あらすじより抜粋)

よくありそう(?)な状況・感情を、こんなに丁寧かつ幻想的に表現できるのはすごいな…と思います。主人公は耳鳴りに悩んでいるのですが、それすら美しい音として感じられます。

世界観に一緒に入れられているような、少し閉塞感を感じる作品です。

浮世でランチ /山崎ナオコーラ

あらすじ

「人生ってきっと、ワタクシたちが考えているより、二億倍自由なのよ」

中学に入ってから不登校ぎみになった幼なじみの犬井。学校という世界に慣れない私と犬井は、早く25歳の大人になることを願う。11年後、OLになった私だが、果たして私の目に、世界はどのように映るのか?

14歳の私と25歳の私の今を鮮やかに描く文藝賞受賞第一作品。

(文庫本あらすじより抜粋)

14歳と25歳の主人公が交互に出てきて、ストーリーが交わりながら進んでいく作品です。とはいえ、結構淡々と進んでいくので、読みやすいです。

感覚的な表現が独特で、世界観に浸っていたくなるような、あとひく小説だと思います。

今夜、すべてのバーで /中島らも

あらすじ

薄紫色の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱくて、すがすがしい香りが広がり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉が弾けるような…。

アルコールにとりつかれた男、小島容が往き来する、幻覚の関あと妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長編。

(文庫本あらすじより抜粋)

アルコール依存症の男性が主人公の物語です。普段お酒を飲まない筆者も、酔った時の世界観に触れられるような気がします。

フィクションかと思うほどリアルな入院記録で、濃密な小説だと思います。どこか廃れているような感じが、個人的に好みでした。

海 /小川洋子

あらすじ

恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る<鳴鱗琴>について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で怪しくちょっと奇妙な七編。

(文庫本あらすじより抜粋)

どの短編も、心の機微がふんわり伝わる、優しい表現がちりばめられています。

とくに、筆者のお気に入りは「バタフライ和文タイプ事務所」。

文字の形や音だけで2人の進展を匂わせる本作は、読み手の想像に任せられているのが粋で、おしゃれだなと思います。

おしゃれな小説10選 まとめ

本記事ではおしゃれでちょっとマイナーな小説をご紹介してきました。

マイナーな小説、といいつつ、幻想的で世界観に浸るのにぴったりな良作ばかりです。

「素敵な作品を新しくみつけたい!」という人のお役にたてれば嬉しく思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。