夏に読みたい小説9選♪ノスタルジーな情景を手元に!

夏に読みたい小説の記事のアイキャッチ画像 趣味と考えごと

本記事では「夏に読みたい小説9選」をご紹介しています。

どこにも出かけたくないほどの暑い夏…。

冷たい飲み物を片手に、おうちでゆったり読書タイムを過ごすのはいかがでしょうか?

本記事では「夏に読みたい!おすすめ小説9選」をご紹介しています。

ノスタルジーな気分に浸れる一冊はもちろん、ちょっぴり怖い背筋が凍る一冊まで幅広く!

あらすじや筆者のひとこと感想を参考に、ぜひお気に入りの小説を見つけてみてくださいね♪

本記事がおすすめの人
  • 夏の情景が美しい小説を探している人
  • ノスタルジーな気分に浸りたい人
  • ホラー小説を見つけたい人
  • お気に入りの一冊を探している人

「夏だからこそ違う季節の本が読みたい!」という人は以下の記事もおすすめです!

さっそく「夏に読みたい小説」をみていきましょう。

スポンサーリンク

ノスタルジーに浸る。 夏に読みたい小説6選

夏に読みたい小説が冷たい緑茶とともに置かれている

情景がどこか懐かしい空気を纏って蘇る、そんな夏にぴったりの小説をセレクトしました。

お気に入りの一冊を、ぜひ見つけてみてくださいね♪

1. TUGUMI / 吉本ばなな

夏に読みたい小説の「TUGUMI」が置いてある
あらすじ

病弱で生意気なつぐみ。彼女と育った海辺の小さな町へ帰省した夏、まだ淡い夜のはじまりに、ツグミと私は、ふるさとの最後の夏をともにする少年に出会った―。

少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。

(文庫本あらすじより抜粋)

海辺の町で育ったことはない筆者も、なぜか懐かしさに胸が締め付けられるような、透明感に包まれた作品です。破天荒な性格と身体の弱さを併せ持つ主人公「つぐみ」が、「戻れない夏の儚さ」を象徴している気がしました。

ぬるい扇風機の風、水滴したたるコップ、夏の夜風、ノスタルジーな夏の魅力に浸りたい人にもっともおススメです!

読書好きな人
読書好きな人

「TUGUMI」を読むと海辺の町への憧れが強くなります(笑)

2. 西の魔女が死んだ / 梨木香歩

夏に読みたい小説「西の魔女が死んだ」が置かれている
あらすじ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女の下で過ごした。

西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心のかなめは、なんでも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。

(文庫本あらすじより抜粋)

老若男女問わず読みやすいのに、深く響くものがある素敵な作品です。初夏の自然に包まれた風景描写に癒されます。

「価値観は自分のためにある」という、シンプルだけども見失いがちなことをそっと教えてくれます。大切なことを忘れてしまいそうなときにくり返し読みたくなりますよ。

読書好きな人
読書好きな人

「自分がどうしたいのか」は、わかるようで見失いがちですよね!

3. 夏美のホタル / 森永明夫

夏に読みたい小説「夏美のホタル」が置かれている
あらすじ

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びた万事屋「たけ屋」を見つける。そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。

夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。やがて地蔵さんたちの悲しい過去を知った慎吾は、自らできること探し始めるが…。

(文庫本あらすじより抜粋)

どこか懐かしくて、なぜか帰りたいと思うような、緑あふれる田舎の夏の情景に癒される一冊です。とても読みやすいので、読書初心者の人にもおすすめです!

現代では減ってしまった「直接的な人のつながり」、一人ひとりの人生が交差してつながっていく絆に心温められます。

4. 妊娠カレンダー / 小川洋子

夏に読みたい小説「妊娠カレンダー「が置かれている
あらすじ

出産を控えた姉に毒薬に染まったジャムを食べさせる妹…妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。

謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ドミトリイ」。小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透き通った悪夢のようにあざやかな三篇。                 

 (文庫本あらすじより抜粋)

飾らない素朴な日常のなかに、ぞっとする心理描写を散りばめた「妊娠カレンダー」は、つい惹きつけられる魔性の作品です。妊娠の過程とともに変化していく登場人物たちの感情をとても奥深く描いています。

「純粋な好奇心」「嫉妬」「劣等感」などなど、語り手である「妹」の複雑な心境は、いまだに読み解けません。

読書好きな人
読書好きな人

「夕暮れの給食室と雨のプール」は、羅列だけでエモいです!

5. 52ヘルツのクジラたち / 町田そのこ

夏に読みたい小説「52ヘルツのクジラたち」が置かれている
あらすじ

52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのため、この世界で一番孤独だと言われている。

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らは出会い、魂の物語が生まれる。

(文庫本あらすじより抜粋)

夏の描写が脳内に残っていたので選んだ作品です。

登場人物たちが生きてきた環境は、かなり過酷で読んでいて辛い描写も多かったですが、2人が出会ったからこそ生まれた希望に心動かされます。

「声なき声」に耳を傾けられる人でありたいと思わされます。

6. ねじまき鳥クロニクル / 村上春樹

夏に読みたい小説「ねじまき島っクロニクル」が置かれている

1巻物語の導入部分が夏なので選んでみました。一見全く関係なさそうな描写たちが、物語が進んでいくなかで少しずつ意味を持ち始めて、最終的に話がつながっていく不思議な爽快感があります。

1巻は少し読みにくい作品ですが、ユニークな世界観に引き込まれて、2巻以降は続きが気になってしまいます。

ちょっぴり怖い⁉ 夏に読みたい小説3選

ホラー要素が入った夏に読みたい小説が破けている

以下からは、ホラー要素が入った小説を3選ご紹介します。

ちょっぴり怖い…けれど読みやすくて続きが気になるものばかりです!

1. 姑獲鳥の夏 / 京極夏彦

夏に読みたい小説「姑獲鳥の夏」が置かれている
あらすじ

久遠寺医院の娘は二十カ月の間、身籠ったままという。その夫は密室から消え、行方が知れない、古本屋にして陰陽師の京極堂が、医院で頻発する怪事件を紐解き、ついに名家の呪いに迫るー。

意識とは、心とは何か。「不思議」を生み出すのは脳に過ぎないのか。推理の前提をくつがえす、現代ミステリーの金字塔。                            

(文庫本あらすじより抜粋)

自分が今見ている景色ごと疑ってしまうような…考え方の根幹から揺さぶられる影響力の強い作品です。精神医学や宗教観など、幅広いカテゴリーから少しずつ紐解かれていくミステリーは、今までにない衝撃を与えてくれます。

ちょっぴり「怖さ」もありつつ、古き良き昭和中期の夏が見え隠れする一冊です。少し分厚いうえに、難しそうに見えますが、読みやすいと思います。

読書好きな人
読書好きな人

はじめて読んだときに圧倒されて、世界観からしばらく出られなくなりました。

2. ふちなしのかがみ / 辻村深月

夏に読みたい小説「ふちなしのかがみ」が置かれている
あらすじ

この学校の花子さんは、音楽室から飛び降りた少女の霊です。花子さんは階段に棲んでいて、一生懸命掃除すれば会うことができます。でも、彼女がくれる食べ物や飲み物は口にしてはいけません。嘘をついてもいけません。さもないとー。

おまじないや占い、夢中で話した「学校の七不思議」、おそるおそる試した「コックリさん」。青春ミステリの旗手・辻村深月の新境地!

(文庫本あらすじより抜粋)

背筋がゾクッとする、不気味な短編集です。とても読みやすいので、ホラーが好きな読者初心者さんにおすすめです。

とくに「踊り場の花子さん」は、聞き馴染みのある小学校の怪談にアレンジが加えられているお話し。集団生活を送る場だからこそ生まれる怪談は、独特な雰囲気を持っていて味わい深いなと思います。

読書好きな人
読書好きな人

大人になって触れると、花子さんの悲痛で無念な思いが伝わってくる気がしました。

3. 何が困るって / 坂木司

夏に読みたい小説「何が困るって」が置かれている
あらすじ

平凡な日々の風景に溶け込む、あの人、この人、そしてあなた。それぞれ隠しているのは、どんな物語?

-ちょっとした嫉妬心から始まる「いじわるゲーム」の行方、子どもの頃耳にした奇妙な「都市伝説」が導く戦慄の結末、「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない”私”の物語…。

日常と非日常のあわいを描く、奇妙で少しぞっとする、不思議な読み心地のショートストーリー集。

(文庫本あらすじより抜粋)

不穏で不気味な雰囲気でサクサク読める短編集です。わかるようなわからないような、宙ぶらりんな感じの作品が多いですが、作りこまれた後味の悪さが魅力の一つではないでしょうか。

想像力を搔き立てられる面白さがある本だと思いました。

夏に読みたい小説9選 まとめ

青空の下、ひまわりがたくさん咲いている

本記事では「夏に読みたい小説9選」をご紹介しました。

「小説の中で夏の情景を楽しみたい!」「夏特有のノスタルジーを感じたい!」という人のお役に立てれば嬉しく思います。

長く楽しめる小説との出会いになりますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。