本記事では「100均の道具を使った水耕栽培のやり方」を中心に解説しています。
「手軽に植物を育てたい!」「自分で作った野菜を食べてみたい!」とお考えではないですか?
ただ賃貸で暮らしている場合、敷地を利用したガーデニングは難しいですよね。
そんな方におすすめな方法が水耕栽培。
本記事では、「水耕栽培向きの野菜」、「困ったときの対処法」まで解説しています。
初心者の方でもすぐに始められますよ。
- 100均グッズを使った水耕栽培のはじめ方
- 最適な液肥
- 向いている野菜と不向きな野菜
- 水耕栽培でのトラブルの対処法
さっそく見ていきましょう!
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そもそも水耕栽培とは?
水耕栽培は、土を使わずに水と液体肥料(液肥)で植物を育てる栽培方法です。
肥料が溶け込んだ水に根を浸すことで、水分と養分を吸い上げ生長します。
生育可能な植物は、葉物野菜やハーブ類、観葉植物、トマト各種など。
難易度は異なるものの、幅広く育てることが可能です。
100均でOK!水耕栽培に必要な道具
水耕栽培を始めるのに必要な道具は以下です。
- 台所用スポンジ(メラニンスポンジは×)
- 容器(豆腐パック、ペットボトルも〇)
- 種
- ハサミorカッター
- ピンセットor竹串
- 霧吹き
- 液肥(100均では購入×)
容器は100均の「豆苗プランター」がおすすめ!
水切りカゴとセットなので、水替えがしやすいです。
ちなみに、自宅で使用している液肥は以下です。
水に薄めるだけで簡単に使えますよ。
筆者の家では、育ちが良くなりました!
初心者向け!水耕栽培のやり方
- 容器はよく洗う
- ペットボトルの場合「ろうと」のような、上の飲み口部分を切り取る
- ネット入りスポンジは、ネットを切りスポンジを取り出す
- キッチン用スポンジの固い部分は切る
水耕栽培は以下の手順で簡単にスタートできます。
今回は「100均スポンジ」を用いた手順を紹介します。
手順①:スポンジをカットして水を含ませる
植物の培地となるスポンジを小さくカット。
一つひとつに浅く十字の切り込みを入れます。
その後スポンジを水に浸し、十分に水分を含ませましょう。
手順②:ピンセットなどで種を埋め込む
十字の切り込み一つに対し、3~4粒を目安に種を埋め込みます。
作業が細かいため、ピンセットや竹串の使用がおすすめ。
道具の先を少し濡らして種をくっつけると、移動が簡単にできます。
手順③:容器に水をいれて培地(スポンジ)を置く
最初は水道水のみでOK。発芽まで液肥は不要です。
水位の目安はスポンジの底がつかる程度。
水量が多すぎると、酸素不足になり生長の妨げにつながることもあります。
そのため、1日1回(夏場は1日2回)水を取り替えながら発芽まで様子を見ましょう。
培地(スポンジ)は常に湿った状態で!「乾いたまま」は発芽しない一因に。
手順④:発芽したら液肥を入れる
取扱説明書(容器やパッケージなど)に従い、液肥と水を希釈して容器に入れます。
液肥を混ぜた水は、減った分を継ぎ足せばOK。
ただし、夏場など気温が高い場合は藻やカビが発生することも。
時期にあわせて水の交換・容器の掃除をしましょう。
うちで使用しているのは「ハイポニカ液肥」
プロの農家さんも使う信頼度の高さから選びました!
手順⑤:日光に当てる(液肥と同時に)
液肥の投入と同時に1日2~3時間程度日光に当てます。(ミニトマトは4~5時間目安)
- スポンジ表面は常に濡れた状態で。
- 日当たりの良い窓際で1日2~3時間。(ベランダなど)
- 気温が高い・直射日光が強い時期は窓から離れた明るい場所でOK。
生育がなかなか進まない場合は、「植物育成ライト」「水耕栽培キット」の使用もおすすめです。
水耕栽培キットはLEDライトを自然にあててくれます。
お世話の手間が格段に減るためおすすめです!
手順⑥:間引き・近い芽の移動をする
芽が生長してきたら間引き・近い芽の移動をします。
少しもったいない気もしますが、生長途中の芽に養分を行き渡らせる必要があります。
芽が密集していると、日照不足になったり液肥が行き届かなかったり、生育不良の原因にも。
そのため、間引き・芽の移動は重要です。
水耕栽培向けの野菜・観葉植物一覧
水耕栽培向けの野菜や観葉植物をご紹介します。
種類 | 品種 | 植える時期/収穫目安 |
葉物野菜 | リーフレタス、小松菜、春菊、大葉、ルッコラなど | 4月~/2~3週間 |
ハーブ類 | バジル、ミント、ローズマリー、レモンバームなど | 4月~/1~3週間 |
ミニトマト類 | ミニトマト各種 | 4月~/3ヵ月 |
観葉植物 | パキラ、ボトス、ガジュマル、サンスベリアなど | 4月~9月 |
初心者向けはハーブ類。
生命力が強く、管理しやすいためおすすめです。
水耕栽培のメリット!こんな人におすすめ!
水耕栽培のメリットは以下です。
- 室内で管理可能
- 広い場所が不要
- 土なしで汚れにくい
- 虫が少ない
- 低価格で作れる
- 無農薬栽培がしやすい
水耕栽培は土づくりや草取り等、必要な知識や手間が少ないことが大きな魅力。
使用する道具も少ないため、置き場所に悩むことがありません。
そのため「賃貸で庭がない…」、「部屋を汚したくない!」という方もおすすめです。
また、お子さんの自由研究や理科の学習にも最適。
家族みんなで楽しむことができます。
水耕栽培のデメリット
水耕栽培のデメリットは以下です。
- 根菜類は向いていない
- 収穫量が少ない
- 日照量が不足しやすい
じゃがいも、人参、大根などの根菜類は土の中で育つ野菜。
そのため、土を使わない水耕栽培では難しい品種です。
また、日照不足になりやすいこともデメリットに。
部屋の日当たりが悪い場合は、植物育成用ライトの使用もおすすめです。
こんなときどうする?水耕栽培によくある質問3選
水耕栽培を進める中で悩みやすい点をまとめました。
トラブルや対処法をより詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。
カビや藻が生えてきた!もうダメ?
容器やスポンジにカビが生えている場合は、傷つけないように優しく洗い流しましょう。
洗浄後、水を入れ替えます。
カビの原因には、「温度の高さ」「不衛生」「水のあげすぎ」があります。
また、液肥を使用している場合、栄養豊富な水はカビや藻にとっても好環境に。
そのため1日1回(夏場は1日2回)水の交換を行い、衛生環境を保つことが重要です。
液肥のあげ方を詳しく知りたい!
液肥は、栽培容器に継ぎ足しでOK。
表記に従い、水と液肥を希釈したものを、減った分だけ追加で投入します。
容器や水が汚れている場合は、すべて捨てて洗浄後に新しく入れ替えましょう。
ちなみに、水位の目安はスポンジの底がつかる程度です。
水耕栽培は身体に悪い?本当に安全?
身体に悪影響はありません。
土を使わない水耕栽培は、害虫が発生しにくく無農薬栽培も十分可能です。
そのため、安全な野菜を手作りできるメリットがあります。
水耕栽培を100均で始めよう!まとめ
今回は「水耕栽培を100均で!やり方・必要な道具・手順まで簡単に」を解説しました。
- 液肥以外は100均でOK
- 水の取り換えは1日1回(夏場は2回)
- 日照時間は1日2~3時間めやす
- 「庭がない」「部屋を汚したくない」人におすすめ!
- 水耕栽培は安全!無農薬で育てやすい!
本記事が新しい趣味のきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。