本記事では「HSE(外向型HSP)の性格」を中心に解説しています。
「HSE(外向型HSP)ってどんな性格?」「HSP?HSE?違いが分からない…」と疑問をお持ちではありませんか?
あまり知られていませんが、「HSP」は性格傾向によりさらに4つにカテゴライズされます。
その中の一つ「HSE(外向型HSP)」は、あまり取り上げられず、悩んでしまいますよね。
本記事では、HSE(外向型HSP)をメインに「性格」「特徴&あるある」「HSPとの違い」を解説しています。
筆者自身もHSE気質をもっているため、疑問解消だけでなく、共感することもあるはずです!
- HSE(外向型HSP)への理解を深めたい人
- HSPとの違いを知りたい人
- HSEあるあるに共感したい人
- 自分の性格を深く知りたい人
さっそく「HSE(外向型HSP)の性格」についてみていきましょう。
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HSP(内向型)& HSE(外向型HSP)の違い

HSE(外向型HSP)の性格を詳しく知るために、大本の「HSP」の理解を深めましょう。
そもそもHSPとは?
「HSP」=「ハイリ―・センシティブ・パーソン」の略称。
「人一倍繊細な人」という生まれながらの気質とされ、別名「繊細さん」と親しまれています。
HSP4つの代表的な気質は以下のとおり。
- D(Depth of processing) 物事を深く処理するして慎重に行動する
- O(Overstimulation)刺激に対して敏感に反応してしまうため疲れやすい
- E(Emotional reactivity and Empathy) 高い共感性をもっており感情移入しやすい
- S(Sensitivity to Subtleties) あらゆる感覚が鋭く、音や光、においなどにも反応する
「あるある」も交えて、分かりやすくすると…
気質 | 例えば…(筆者の場合) |
①深く考える | 1つの出来事から多くの可能性・想像が浮かぶ |
②察する力が高い /刺激を受けやすい | 話す相手のトーン・表情・視線・気分などに気づく |
③共感力が高い | 暴力的な映画・事故などを見ると落ち込んだ気分を引きずる |
④五感が鋭い | サイレンの音に圧倒される / 香りだけでメニューや隠し味が分かる |
ちなみに、HSPの原因は「脳の神経システムの違い」が一番濃厚だそう。
そのため、HSPの人は、赤ちゃんの頃から寝つきが悪かったり水に濡れると大泣きしたり…一貫して刺激に反応しやすい傾向があります。

HSPは生まれつきなので「太りやすい人」「背が高い人」と変わりませんね!
「自分がHSPなのか気になる!」という人は以下の診断を利用してみてくださいね!
内向型と外向型 2つの種類
さらに深掘りすると、HSPは内向型 / 外向型に分類されます。

赤ペンで囲んだ部分がHSPとHSEの違いです。
本記事のメイン「HSE」は、HSPの特徴(前述の4つの気質)を持ち合わせつつも外向的な人々。
詳細は後述しますが、HSEは「人との関わりや交流が好き」な特徴があります。
ちなみに、なぜHSEになるのかというと…、
生まれた時からHSPの神経システムを持った人が、環境に適応しようとした結果だそう。
つまり「人生経験を通して後天的に社交的に変わった」のがHSEです。

HSPは先天的、HSEは後天的ですね。
さらに… HSS型(刺激追求型)も⁉
好奇心が強く、新しい体験・刺激を積極的に求める「HSS型」というカテゴリーも存在します。
「刺激追求型」とも言い換えられ、HSP/HSEに+αで使用されます。
- HSS型HSP:新しい体験大好き!/ 繊細さんの特性も持ち疲れやすい
- HSS型HSE:刺激&人間関係も大好きな外向型!/ 繊細さんの特性も持つ
「高い好奇心+刺激を感じやすい」両極端の性質を併せ持つHSS型HSPは、より疲れやすいとも。
自分の精神状態を把握し、ケアする時間を意識的に持つことが重要です。
HSE(外向型HSP)の性格 & あるある27選

HSE(外向型HSP)の性格にはどのような特徴があるでしょう?
以下からは、HSEの性格的特徴と日常的なあるあるをみてみましょう。
1.人と関わるのが好き(社交的)
HSE最大の特徴は、「対人関係に積極的でコミュニケーションを好む」こと。
筆者が感じる「HSEの対人関係あるある16個」は以下のとおりです。
- 会話で元気になれる
- 相手の会話内容が画で浮かぶ
- 人と一緒に何かするのが好き
- 初対面の人でも仲良くなれる
- よく話しかけられる
- 嫌われにくい
- 表情や行動から気持ちを汲み取れる
- 言葉選び・ペース・理解度を合わせる
- 欲しい言葉や求められる行動を考えがち
- 会話に入れない人に気を遣う
- 「このメンツならこの話題」適切なふりを考えがち
- 言葉や行動の裏側(深層心理)を考える
- その結果、合わなくても「嫌い」までいかない
- 人の仕事をみて自分もできるようになる
- 自分に合わない人はすぐわかる
- 表面的な会話より深い会話が好き
HSPの能力「繊細な観察力」「察する力」を活かしながら、コミュニケーションをとるHSE(外向型HSP)。
柔軟性が高く、相手に「気が合う!」と思わせるのが得意なため、広く深い交友関係を構築できます。

傷つけるのも人、癒されるのも人だな…と思います。
2.疲れやすい(HSPの特性)
社交的な一方で、HSPの繊細かつ敏感な部分を持ち合わせるHSE。
対人関係を経て感じるHSEだからこその「繊細さあるある」を11個挙げてみました。
- たまに「全く人と関わりたくない」興味0の日がある
- 「なにもしたくない」「動けない」やる気0の日もある
- 自分の言動をあとで悔やむ
- グルグル思考で眠れない日がある
- 深刻な本音を話すときに涙が出る
- 責め立てる人 / 協調性がない人←合わない
- 人の香水や体臭で頭痛が起こる
- 環境の音・他人の気配(様子)で集中できない
- 環境の変化・置いてある物などを情報を細かくキャッチ
- 大人数だと観察対象が多くて疲れる
- 色々探りすぎて脳疲労がすごい
コミュニケーションを通して刺激に触れる機会が多いHSEは、とても疲れやすいです。
人が好きなはずなのに、唐突に会いたくなくなったりやる気が0になったり、心境の変化に驚くこともあります。
そのため「予定は詰めすぎない(楽しいイベントの後も休みを入れる)」「こまめに五感(身体)を休める」2つを意識するとよいでしょう。
HSE よくあるQ&A 4選

以下からは、HSE(外向型HSP)に関してよくあるQ&Aを説明します。
①HSE(外向型HSP)の割合は?
ベースとなるHSPは全人口の約20%、5人に1人の割合で存在します。
そのうち、HSEの占める割合は約30%です。
②HSEは病気?診断方法は?
HSEやHSPは病気ではなく、生まれ持った気質です。
身体的違いと同様、持って生まれた感性(脳の神経システム)の違いといえます。
「自分がHSEなのか分からない!」という人は、チェックリストを使用してみましょう。
③HSEになるきっかけは?
HSE(外向型HSP)は、HSPが派生した性質です。
生まれた時からHSP気質を持っている人が、生きていく中で環境への適応を目指した結果、HSE(繊細だけど社交的)になります。

筆者は医療実習に身を置いた結果、社交的 & 適応障害になりました!
④HSEの簡単にできる対処法は?
一番のおすすめ対処法は「五感の刺激を減らして今に集中する」ことです。
- 部屋の電気を暗くする
- テレビを消す
- アイマスクをする
- 耳栓をする
- 音楽を聴きながら目を閉じる
- 食べ物の味/食感/香りに集中する
- 触れている物の手触りに集中する
人との関わりを好むHSEは、内向的なHSPよりも刺激にさらされやすく、疲れやすいです。
そのため「何もやる気が出ない…」「考えすぎて苦しい…」という時は、短時間でもお試しくださいね。
HSEの性格とは? まとめ

本記事では「HSEの性格」を中心に解説してきました。
- 「HSE」は、HSPの特徴を持ち合わせつつも外向的
- 最大の特徴は対人関係を好むこと
- HSEの原因はHSPの神経システムを持つ人が環境適応を目指したから
- 5人に1人のHSPのうち、HSEは約30%
- おすすめ対処法は「五感の刺激を減らして今に集中する」
「HSEに関する情報が少なくて困っている…」という人のお役に立てれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。