本記事では「高専の学科選び」について解説しています。
「自分に合った学科選びをしたい!」「高専の学科の違いが分からない…」とお悩みではありませんか?
学科選びは、将来を左右する大切な選択。
とくに高専での学習は就職にも直結するため、後悔しない学科を選びたいですよね。
本記事では「高専の学科選び」をメインに、「おすすめの学科」「各学科の違い」までを詳しく解説!
当時悩んだ高専OBが説明しているため、自分に合った後悔しない学科選びができるはずです。
- 高専の学科選びで悩んでいる人
- 高専の学科の違いが分からない人
- 後悔しない学科選びのコツを知りたい人
「高専の概要から知りたい!」という人は以下の記事もおすすめですよ!
さっそく「高専の学科選び」についてみていきましょう。
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高専にある学科の種類

工学分野を専門的に学んでいく高専(高等専門学校)。
主な学科一覧は以下のとおりです。
学科名 | 主な学習内容 | 簡単にまとめると… |
機械工学科 | 機械の設計・開発・製造・制御 (主にロボット、自動車、航空機、エネルギー etc.) | 素材・構造の熱と動き設計する専門家 |
電気・電子工学科 | デジタル社会に必要な電気・電子技術 (電気エネルギーの生成・輸送・利用、電子回路、半導体 etc.) | 電気に関する材料、回路、動作の専門家 |
情報工学科 制御情報工学科 | プログラミング・機械言語の技術 (ソフトウェア開発、情報ネットワーク、AI、情報セキュリティ etc.) | IT、ソフトウェアの専門家 |
建築学科 土木工学科 環境都市工学科 | 生活空間を創造するための設計、インフラの維持管理、それらの材料研究 | 町と建物の設計に関する専門家 |
化学工学科 物質工学科 材料工学科 | 化学物質の応用技術 (金属/セラミックス/高分子の材料特性、機能性材料の開発 etc.) | 基礎材料と化学物質の専門家 |
生産システム工学科 | 工場のシステムを最適化する専門技術 (生産性の向上、品質管理、効率的な生産ラインの構築 etc.) | 工場のラインと品質向上の専門家 |
商船学科 | 航海士・機関士を養成 (船舶の運航、管理、機関の操作・整備 etc.) | 船と航海の専門家 |
上記以外に、各高専によって特有の学科があることもあります。
WEBサイトやパンフレットなどを細かくチェックしましょう。
高専 学科選びのコツ

「高専の学科選びで将来の就職・進学の選択を決める」といっても過言ではありません。
なぜなら、学科で培った知識を活かして仕事をしていく確率が高いからです。
そのため、入る前に最適な学科を見極める必要があります。
以下からは、高専での学科選択のコツをステップ & チェックポイントに分けて解説します。
step1. 自分の「好き」「得意」を探す
最適な学科をみつけるには「好き」と「得意」を分けて考えることが重要です。
なぜなら「好きなこと=学ぶモチベーションup!」、「得意なこと=自信を持って学べる土台」になるから。
各チェックポイントをまとめました。
- 好きなこと:理科や数学の教科書で見ていてワクワクする / 好きな範囲は?
- 得意なこと: 他の人よりもうまくできること / 努力しなくても自然にできることは?
「好きの延長線上で仕事ができる」「専門性を理解するうえで有利には働く」
2つのうち、どちらを優先するかは人によりますが、高専の学科選びにおいてはどちらも大切です。
step2.「興味のある分野」をもっと深掘り!
好き / 得意をもっと細分化して、具体的かつ現実的なイメージを膨らませてみましょう。
- どの分野に惹かれる?:好きな内容をもっと細かく。高専での研究内容まで探るとgood!
- 目指したい自分の姿は?:「将来の職業」「社会貢献の仕方」など具体的に思い描くとgood!
興味のある分野を明確にし、将来像を見定めることでブレることなく学習に打ち込めます。
step3. 「情報収集」は積極的に!
方向性が定まったら、志望したい高専の情報収集を行います。
- 情報を集める:学科のカリキュラム / 研究内容 / 教員の専門分野 / 卒業生の進路 etc.
- オープンキャンパスへの参加:学校の雰囲気を感じたり、在校生・先生に話を聞く
Webや書籍を活用しながら、学科に関する情報~その後目指せる職業まで、幅広く調べてみましょう。
また、実際に足を運ぶことで、学科ごとの雰囲気だったり学習内容だったり、より具体的なイメージへと塗り替えられますよ!
迷いそうになったときは…
とはいえ、複数ある学科のなかで「どこが最適だろう?」と悩むこともありますよね。
決断が難しい場合は、以下を学科選びの足掛かりにしてください。
- 先入観は一旦置いとく:イメージで選択肢を狭めるのではなく「興味があること」に立ち返る
- 最初から一つに絞らなくてもOK!:複数の学科を比較検討すると最適な学科が見つかる可能も!
例えば、「数学が複雑で無理かも…」「就職に不利な分野かも…」など…。
自分が抱いた学科の先入観やイメージを脇に置いて考えるのは難しいことです。
しかし、選択肢を狭めるのは、とてももったいないこと。
入ってみなければ分からないこともありますよね。
そのため、まずは理数科目での「好き」&「得意」を細分化して、ブレない自分軸を築いていきましょう!

ちなみに、筆者の友人は車が好き=高専で入学しました。
しかし、難易度の高い数学でつまづき、退学しました…。
高専の学科選び よくあるQ&A 5選

以下からは、高専の学科選びに関する質問を一つずつ解説していきます。
①おすすめの高専学科はどれ?
おすすめを一概に決めることはできません。
なぜなら、人によって得意・不得意が違うからです。
高専での学習内容は、専門性・難易度が共に高いものばかり。
自分の興味とレベルを照らし合わせながら、「モチベーションを保てそう!」と思えるラインを探る必要があります。
そのため、「おすすめ」で決定するのではなく「自分で決めた」と頑張れる学科を選ぶことがおすすめです。
②途中で学科変更はできるの?
学科変更の可不可は、各高専ごとに異なります。
ただ、「1年分の遅れ」が生じることになるため、補習を受けたりレポートを作成し直したり、やることが増えます。
そのため、卒業に差し掛かる高学年になるほど途中変更が難しくなります。
入学後に途中変更を考えている人は、高専の先生に聞いてみると良いでしょう。
③プログラミングを学ぶのにおすすめの学科は?
プログラミングを主に学ぶ学科は、「情報工学科」です。
卒業後、IT系の就職を考えている人にはとくにおすすめです。
その他に、「電気工学科」でもプログラミングを学びます。
④人気の高い高専の学科は?
現在人気傾向にある学科は、電気・化学です。
理由の一つとして、時事ニュースやCMなどで耳にする企業名が多いため、就職のイメージがわきやすいことが挙げられます。
高専ごとに倍率は異なるため、しっかり調査してくださいね。

ちなみに筆者の頃は、機械や電気系の人気が高かったです。
⑤女子が多めの学科は?
女子が多い学科は、情報工学科・物質科学科です。
屋内作業が多く力仕事が少ないため、就職のイメージが湧きやすいのかもしれません。
一方で機械・電気などは、女子がほとんどいませんでした。
【筆者の体験談】高専の学科選び

筆者が選んだ学科は、電気工学科でした。
選んだ理由は、以下3つです。
- 中学生の頃に理科・数学が得意だったから
- その中でも電気のしくみが一番得意・興味があったから
- 震災で発電所の重要性の高さを知ったから
筆者は、「好き」かつ「得意」な範囲が限定的だったため、深く悩むことなく学科を選びました。
入学後は、専門性の高さで難しいと思うこともありましたが、モチベーションを保つことができました!
高専の学科選び まとめ

本記事では「高専の学科選び」について解説してきました。
- 「好き」と「得意」を分けて考えることが重要
- 興味のある分野を明確にして将来像を見定めるとgood!
- オーブンキャンパス・webなどで志望高専の情報収集はしっかりと!
- 先入観だけで判断せずに自分軸を持つ
参考になったでしょうか?
「高専の学科選びで悩んでいる…」「最適な学科を決められない」など、お悩み解消のお役に立てれば嬉しいです。
高専での学科選びは、のちの人生を左右するほどの大きな選択。
悩むことも多いかもしれませんが、自分の将来をイメージしながら頑張ってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。