【志望者必見】高専に受かるには?受験対策・難易度をOBが解説!

高専に受かるには?の記事のアイキャッチ画像 高専と勉強

本記事では「高専に受かるには?」というテーマで学力入試対策などを解説しています。

「高専合格のために、どんな受験対策をすればいいんだろう?」とお悩みではないですか。

高専は全国的に見ても数少ない学校で、どんな入試問題が出るのかイマイチ把握できないですよね。

本記事では「学力入試対策」だけでなく「勉強の進め方」「時間配分」までを、OBが解説しています。

どんな勉強が必要なのかどんなことに注意すべきかが明確になりますよ。

本記事がおすすめな人
  • 高専に進学したい中学生
  • 学力入試の対策方法を知りたい人
  • OBの経験談を参考にしたい人

さっそくみていきましょう。

高専入試のキホン

高専に受かるためのステップアップが登山に見立てられている

高専に進学するには「推薦入試」「学力入試」2つの方法があります。

以下からは、2つの試験の基本情報をそれぞれ表にまとめます。

①推薦入試

推薦入試の基本情報は以下のとおり。

推薦入試の基本情報内容
①受験資格・学校長の推薦
・平均評定4.0以上(中学校にて)
②おおまかな入試時期・1月前半~下旬
③試験内容・面接
・小論文
・ 口頭試問
・ 適性検査
・ グループワーク (高専によって異なる)
など…。
高専により異なります。

推薦入試は、在学中「生徒会等で積極的に活動していた」「好成績だった」という人におすすめの方法です。

ただ、高専の推薦入試は毎年2倍近くの倍率があるため、難易度は高め。

次の学力入試の対策も並行して進めておくと安心です。

②学力入試

続いて、学力入試の基本情報は以下です。

学力入試の基本情報内容
①受験資格・中学生(一度不合格でもOK!)
②おおまかな入試時期・2月中旬ごろ
③試験内容・マークシート方式  
・国立高専と一部の公立高校で共通の問題もある
出題科目等、より詳細は後述します。
高専により異なります。

前述のとおり、推薦入試で不合格だった場合も受験可能です。

本記事では、「学力入試の対策方法」を解説していきます。

高専に受かるには?学力入試問題の傾向

左にはてなマーク、右に光った電球が書かれた見開きのノート

学力入試で高専に合格するために、必要な情報・おもな出題範囲等を解説していきます。

おもな出題科目・範囲

高専の入試試験は、一般的な入試と同じ5科目が範囲です。

科目おもな出題範囲詳細・特徴
数学・因数分解・方程式・関数・図形・確率と統計・証明問題など。・中学3年生までで習う、基本から応用にかけて広い範囲から出題。
理科・第1分野、第2分野共に幅広い範囲から出題。・高専入学後も使うため、物理・化学・生物が出題されやすい。
英語 ・文法・語彙力・長文読解・教科書に沿った基礎問題が多い。
国語・漢字・語彙力・読解力を問う問題。・文章を読んで記述する問題も出題される。
社会・地理や歴史、公民の広い分野から出題。・基本事項の暗記が必要。
・テレビニュースとなるような、時事問題が出題されることも。
高専により異なります。

難易度は、中学3年生までの難易度のため飛躍して勉強する必要はありません。

ただし理数教科は、応用問題などの難易度が高い傾向があります。

高専OB
高専OB

ちなみに、別教科が設けられる高専もあります。

受験前にリサーチしておきましょう!

高専に受かるには?学力入試の対策

高専に受かるには?試験対策と書かれた四角い積木が並べられている

高専に受かるためには、どんなことに注意して勉強を進めればよいのでしょうか?

以下からは、学力試験の注意点・より具体的な対策を解説していきます。

科目に優先順位をつけて勉強する

試験対策は、理科・数学を多めに勉強するのがおすすめです。

なぜなら、高専は理工系の教育機関だからです。

学校にもよりますが、理数科目が重要視されている場合がほとんど。

入学後は、1~3年生のカリキュラム内において約24%が数学の授業になります。

そのため、試験対策の度合いは 「理科=数学>英語=国語=社会」が最適でしょう。

高専OB
高専OB

ちなみに筆者が受験した当時は、理数科目の点数が1.2倍になってました。

高専入学後の「数学」に興味がある人は以下の記事もおすすめです。

試験問題に慣れておく

過去問題を解き、試験本番に慣れておく必要があります。

書店などで販売している問題集を購入し、過去3〜5年分の問題を繰り返し解くことで実力がつきます。

ただ、毎年高専の教員が試験問題を作成しているため、出題傾向はバラバラ。

「ここは出やすい!」と、具体的な出題傾向を見極めることはできません。

そのため、試験対策として過去問を解き、少しでも慣れておくと良いでしょう。

時間配分を考える

時間配分をしながら問題を解くクセをつけましょう。

なぜなら、すべての問題を時間内に解ききれない場合があるためです。

とくに数学は、解答に時間を要する問題が多いため、解く順序や時間配分を考えなければいけません。

そのため、前述のように過去問を解き、同時に解答にかかる時間の把握もすると良いでしょう。

高専OB
高専OB

簡単な問題を確実に解き、その後時間のかかる応用問題に取り組む方法もgood!

高専に受かるには?OBの経験談から

高専に受かるためには、勉強すなければいけない机上のイメージ

筆者は、5科目において広い範囲を勉強して臨みました。

気持ちの切り替え・できない問題を振り返らない、2つの気持ちが合格につながったと思います。

ただ、準備不足を痛感したのは、理数科目の対策です。

筆者が受験した高専は、理数科目の点数が1.2倍される仕組みでしたが、それを理解しきれていませんでした。

本番当日は、数学問題の難易度がとくに高かったため、ほどほどにしか解けず…。

過去問を通して、もっと重点的に慣れておけば良かった…と思いました。

そのため、受験を考えている人は事前のリサーチ綿密な計画・継続的な勉強でしっかり対策をしてください。

高専OB
高専OB

高専は特別な学校であることを意識し、将来を思い描きながらモチベーションを保ちました。

高専に受かるには? まとめ

高専のような学校の外観

本記事では、「高専に受かるには?」というテーマで解説してきました。

本記事10秒まとめ
  • 高専は「推薦入試」「学力入試」2つがある
  • 学力入試は5科目が、広範囲にわたり出題される
  • とくに理数科目は点数が倍になることも
  • 学習ポイントは「優先順位」「慣れ」「時間配分」を過去問から身につける

「高専に受かるには、どんな受験対策をしたらいいんだろう…?」と、お悩み人の参考になればうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

めくるめく夫

山口県の高専(電気工学科)~大学院まで半導体材料の研究をしていました。現在は、半導体設計職として勤務しています。
趣味は、PCゲーム・コーヒー淹れ・包丁とぎ。
休日の合間に、執筆するので更新は遅めかもしれません。