本記事は「水耕栽培で起こりうるトラブルの対処法」をまとめています。
「なかなか収穫できない…。」「キレイに育ってくれない」とお悩みではないですか?
水耕栽培は簡単に始められる一方、葉が黒くなったりカビが生えたりと上手くいかないこともしばしば…。
そのまま腐らせてしまうこともありますよね。
本記事では、実際に水耕栽培をやっている筆者が直面したトラブルとその対処法を解説しています。
1記事で収穫までの疑問が解消されるはずです。
- 発芽した後の育て方で困っている人
- 水耕栽培で起こりやすいトラブルの原因を知りたい人
- 状況別に合わせた対処法を知りたい人
- 実際に水耕栽培をしている体験談を知りたい人
100均グッズでの水耕栽培開始~発芽までを知りたい人は、以下の記事もぜひ!
さっそく見ていきましょう。
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対処法の前に!育て方のキホン(発芽以降~)
水耕栽培を始めて発芽の段階まで生長したら、水に液体肥料(液肥)を投入し、日光に当てるようにしましょう。
発芽以降~の育て方の注意点は以下のとおりです。
- 日光に当てる目安は、日当たりの良い窓際にて1日2~3時間くらい
- 最適水温は15℃~25℃くらいを保つ
- 液肥は適切な分量を希釈する(パッケージ等に記載されている通りに)
- 希釈水(与える水)の目安はスポンジの半分の高さでOK
水耕栽培は最適水温から外れると、育ちにくくなります。
とくに真夏は、窓辺で管理していても水温が上昇しやすくなり、いつの間にか弱っていた…なんてことも。
そのためカーテン越しで日に当てたり、涼しくて明るい室内で管理したり、最適水温を保つための工夫が必要です。
「水温まで管理できない!」という人や、「自宅の日当たりが悪い…」という人は水耕栽培キットの使用もおすすめ。
LEDライトが付いているので、屋内でも野菜が育つ環境を作り出せますよ!
水耕栽培でのトラブルと対処法4選
ここからが本題。
水耕栽培で起こりがちなトラブルと、その対処法を解説していきます。
①:葉先が黒い
葉の先端が黒く枯死している状態をチップバーンといいます。
その一番の原因は、カルシウム不足です。
液肥を使用していても、高温多湿・無風状態などの生育環境によって、葉先まで養分を届けられていないのです。
そんなチップバーンの対策を以下にまとめました。
- 15℃~25℃の最適水温を保つ
- 室内の換気を行う
- 液肥の濃度を正しく量る
- 株間をあけて日光をまんべんなく当てる
②:スポンジにカビが生えている
発芽以降~の水耕栽培において、一番起こりやすいトラブルが「カビ」です。
なぜなら、栄養豊富な希釈水(液肥を投入した水)は、カビにとっても好環境になるため。
高温多湿かつ不衛生な状態だと、より増殖してしまいます。
そんな厄介者のカビ…。予防するための方法は以下です。
- 1日1回(夏場は1日2回)は水を取り替え、容器内を掃除する
- こまめに換気をして風通しの良い環境にする
- 日光に当てる
既にカビが生えてしまった場合は、優しく水洗いして取り除けばOK。
洗っても落ちない部分はスポンジをカットしましょう。
③:茎が細長くてひょろひょろ
茎だけが細長く生長してしまう状態を「徒長」といいます。
その原因のひとつは「日照量の不足」です。
日照量が不足している植物は、日光を求めて上へ上へと生長する性質があるため、茎だけが細長く生長します。
防ぐためには、以下の方法が効果的です。
- 間引きを行い株間をあける
- 一つひとつまんべんなく日光を当てる
- 換気をして風通しを良くする
ただし、既に生長してしまっている場合は元に戻すことができません。
次回育てる際に気を付けてみましょう。
④:根が黒い・一部分が溶けている
変色していたり溶けていたりと、白色の根を張っていない場合は「根腐れ」が起きています。
その原因は、根の窒息状態です。
本来植物は、根から酸素を取り入れて呼吸しています。
しかし、水量が多かったり水質が悪かったり、適切に管理されていない場合は窒息状態に陥ることも。
防ぐためには以下の方法が有効です。
- 1日1回(夏場は1日2回)水の取り替え・掃除をする
- 水の量を減らす(目安は根の半分が浸かる程度)
- 根腐れが起きている部分はカットする
根腐れしている部分をカットした場合、新しい根が張るまでは液肥の使用をストップします。
水のみで生長を促した後、新しい根が確認出来たら液肥の使用を再開してください。
我が家の場合!水耕栽培のトラブル・対処法
我が家では、5月~「バジル」と「大葉」の水耕栽培を始めました。
以下の記事に始めたときの手順と使用した道具をまとめています。
芽は1週間ほどで出てきましたが、そのあとからが大変。
液肥を投入しても、なかなか葉が大きく育ちません。
スーパーなどで見かける、大葉・バジルのサイズまでは程遠く…
いつ収穫できる?もう食べられるのかな?
…なんて悩み続ける日々です。
色々調べた結果、我が家の水耕栽培で悪かった要素を列挙すると以下のとおりでした。
- 日は当てていても、風は当たらない生育環境だった
- スポンジの半分くらいまで、多めに水をいれていた
- 夏場(1日2回)に容器の清掃を怠った・不衛生
- 株間が狭すぎた(間引きが不十分)
これから始める人は、我が家のようにならないよう注意してください…。
とはいえ、「大葉」「バジル」は生命力が強い植物。
まだまだ元気に育ち続けています。
これからは風通しの良い日当たりで管理しながら、掃除を怠らずに育てていきたいと思います。
水耕栽培で起こりうるトラブルの対処法 まとめ
本記事では「水耕栽培で起こりうるトラブルの対処法」を中心に解説してきました。
- 発芽したら液肥を投入し、日光に当てる
- 葉先が黒くなった原因と対処法
- スポンジのカビは洗い流すor切り落とす
- 徒長は日光不足によるもの
- 根腐れした部分はカット後、水のみで様子を見る
水耕栽培のトラブルで悩んでいる方の参考になれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。